アウトドアクラブハウスでは年間様々なプログラムを実施しており、企業・行政・学校関連の方々との恊働も積極的に行っております。
(お台場にて1h〜3hのプログラムを体験 要予約 対象:年中児から小学6年生)
(土日祝日に様々なアウトドア活動、イベントを年間約60日間実施 対象:子どもから大人全般)
「リスク教育」とは単にケガや生命にかかわる「危険」の他に、「損をする」「失敗をする」など、自分にとって「都合が悪い」「自らが不利になる、困ってしまう」などの事象に対応できる教育を指します。
我々の経験上、アウトドアという強力かつ強大なテーマは、まさにそれらを実践し、教育するのに最適な学習材料だといえます。
我々がアウトドアに携わる他団体と決定的に違う点は2つあります。
1つめは「教えない」事。
2つめは「失敗体験」に重きを置いていること→原体験主義
リスクに対する最低限のレクチャーは、どのプログラムでも基本的に1回しか行いません。子どもたちが上の空で聞いていると、必ず自らにリスクが降りかかります。ですから、最初は聞いていない子どもたちも、時間が経つにつれ、リスクに関する事については集中して聞くようになります。なぜなら、そうしないと大なり小なり怪我や痛い思い(精神的な事も含む)をするからです。このような子ども主体の考え方は、理屈の上では分かっていても、なかなかできないもの。
例えばアウトドアクラブハウスが主催するアウトドア専門学童クラブ。年中児から6年生まで全員がロープを持っています。それは遊びであれ、勉強であれ、またはアウトドア活動であれ、様々な場所で活躍します。
ある子どもがロープを硬く結んで解けなくなりました。我々のスタンスでは一切の手助けをしません。そればかりか、自分で解けるまで全員が待ちます。それによってプログラムの進行が遅れたとしてもです。硬く結んだ子どもは、自分の事を全員が待っているというリスクを感じます。そして、何故ロープの勉強の最初に、先生が3つの定義を教えたのかに気づきます。
この子にとって、ロープが解けずに時間がかかったことは「失敗体験」となります。もしも、先生が「硬くなっているから解いてあげるよ」といっていたら、もしくは子どもが「先生、解いて」とすぐにあきらめていたら、これらの行動は、子どもの中ではただの体験にすぎません。しかしながら殆どの団体が、待つこと、見守ることに時間をとれず、手を差し伸べているのが現状です。その場はそれで良いのかもしれません。しかし体験はいずれ記憶から薄れ、人間の幹を太くすのには不十分です。
我々は、その子どもが自ら考え、自らリスクと対峙し、自ら結果を導きだすことを支援し、それを「原体験」と呼びます。その子どもが次に、ロープで遊び、使い、すぐに解いて、自ら束ね、そしてカバンにしまう事が出来た時過去の「失敗体験」が「成功体験」となり、その積み重ねが「原体験」となり人間の幹を太くすると確信しています。無論「原体験」には「良い原体験」と「悪い原体験」があることも知らなくてはなりません。
*原体験とは、幼少期の体験が知らず知らずのうち、その人間の人格を形成し、大人になった時に影響を及ぼしている体験のこと
「百聞は一見にしかず、百見は一体験にしかず、百体験は、一原体験にしかず」アウトドアクラブハウスの全てのプログラムや授業はここにつながります。
アウトドアというツールを、企業内の活動に生かしたいとお考えの方、市区町村でセミナーなどを企画されている方、我々の活動に興味がございましたらご連絡ください。
「いじめ問題」「自殺問題」「学級崩壊」など、現代社会における様々な歪の原因は
多々考えられますが、我々は幼少期の教育時に「ひきょうな事は絶対にしない」という事を
徹底的に刷り込む事が重要だと考えます。
1対1のけんかでさえ「いじめ」と判断されたり、町内で大人が子どもに話しかけるだけで「変質者出没」となる異常な時代、それも大人たちがそう考えるのですから、根の深い問題だと思います。「ひきょうな事をしても良い」、または「ひきょうな事をしても誰からも叱られない、放置される」教育をうけた子どもが大人になるとひきょうな事がまかり通る世の中になるのです。自分や周りの事ばかり中心で、人や世の中のことなどどうでも良いと考えている大人がどれ位いるでしょう。その果てに、責任を取る事ばかりに気を取られ、子どもたちの遊び場や遊具を簡単なものばかりにした結果、便利だから、静かにしているからと、大切なコミュニケーションの時間を割いてまで子どもたちの欲求の赴くまま、機器を与え続けた結果、30年前にくらべ子どもたちの腕力は40%も低下しています。
2014年5月のNHKにて、少年の10人に1人が、筋肉や関節、骨など運動器の疾患を持っているという驚愕の事実が報道されました。
アウトドアという環境は、ひきょうな事は通用しません。チームで動くならばなおさらの事です。アウトドアという逃げ場のない、自分自身でリスクと対峙するしかないツールを使い、これを社会教育として実践させる。
我々はいわば「アウトドア人間塾」です。
しかしアウトドアの達人を育てることが目的ではありません。アウトドアから学び、実践することで、その子どもたちが大人になった時、少々のリスクでは決して折れない「太い幹」をもつ人間になってもらうことが目的です。
「子どもたちに生きる力を」
民間事業者として、同じ志を持つ方や企業がございましたら、この問題の解決に協働しませんか?形はどんな形でも構いません。我々の「リスク教育」を広めていただくことができれば幸いです。
アウトドアクラブハウスでは当クラブ代表が、自ら講演会、セミナー(講習会)に赴きます。テーマは打ち合わせによって決定いたします。
過去の講演テーマ例)