2017年3月18日(土)、アウトドア学童クラブの進級式が行われた。
我がクラブでは、いつの日からか世にいう卒業式を進級式と位置づけるようになり
数年前から「進級マラソン」をして卒業生を追い出す行事となった。
未就学児から6年生までの在籍学童が全員集合し、保護者のいる前で一生懸命走る姿は
勇ましくもあり、また各クラス年間50回以上もある学童クラブの活動の中で、保護者が
ずっと見ていられる活動が少ないため、子どもたちを応援する姿も見慣れない光景である。
「リスク教育」、私が推奨しているおおよそ4歳から10歳までの教育方法である。
今年の卒業生の保護者の皆さまが初めて当クラブを訪れた時、どれくらい認識していただいて
いただろうか?推測の域を出ないが、単に野外教育を推奨するクラブだと思っていたと思う。
進級マラソンが終了し教室に戻り、卒業生たちのスライドが流れた。アウトドア学童クラブ
に入校した順に様々なシーンが投影されている。幼い子どもだった卒業生たちが、本物のアウ
トドア体験と対峙している場面、笑っている場面、嫌いなものを頑張って食べている場面、
辛そうな場面、私はほとんど全ての時間を共有した。そしてどんどん映像が少年少女の顔に
なっていくにつれ、やはり熱いものが込みあげてきた。
アウトドア学童クラブに通い、何も言わず共に成長を見守り続けてくれた保護者の皆さまには
本当に感謝の言葉しかない。そして「リスク教育」で培った幹の太さが、子供たちの将来に
役立ってくれることができれば、それが何よりの恩返しでもある。
でも私は確信している、リスク教育を学んできた中で一番大切なこと、
「卑怯なことをしない」「弱者をいたわる」そして・・・「絶対に死んではいけない」という
本当の意味と意義を、彼らが理解し実践してくれることを。
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